【水虫】
執筆者:同仁堂薬局 柳父憲子
ジメジメとした湿気の多い季節に増えてくる“水虫”!!
以前は男性に多い病気でしたが、最近は女性、しかも若い女性に増えています。
原因はブーツを履く機会が増えた事、又ストッキングの生地が薄いために汗を吸わず更に長時間靴を履き続け、足が蒸れたままで過ごすと、白癬菌(はくせんきん)というカビが繁殖しやすくなります。
人からも移るのでお風呂や温泉などの足拭きマットなどから感染することがあります。
いつも足を清潔に保つことで予防が出来ます。毎晩、もしくは家に帰ったらすぐに足の指の間もしっかり洗い、同じ靴を毎日はかず、2~3日乾燥させて履くということが大切です。
免疫力が下がると感染しやすくなるので、身体が疲れているときに無理をしないようにしましょう。
足の痒み、水ぶくれが出来その後、皮膚がむけてくる。赤くただれる、などの症状が出てきたら予防だけでは治らないので、『華陀膏(かだこう)』や『土槿皮(どきんぴ)チンキ』などの外用薬を使い、症状が良くなっても、奥に潜んでいるので少し長めにケアすることが再発予防、完治につながります。
又、内服薬も補助として、『消風散(しょうふうさん)』や『ルミン』なども使います。
ここで対処しないでおくとひどくなり、爪に症状が出てくる爪水虫になります。
この場合には病院での強い“抗真菌剤内服薬”を最低でも半年間は服用しつつ外用薬を併用します。
この抗真菌剤かなり強いので定期的な血液検査をしながら服用しなければいけません。
こうならないようにデイ・ケアが必要ですね!!