秋冬の皮膚トラブル
2012/11/03(筆者:柳父 憲子)
今年の夏も温度が高く、暑い日が続きました。紫外線でお肌が傷んでいませんか?特に汗をたくさんかいた方は、肌の栄養が汗となって出てしまったために、空気が乾燥してきたこの時期にお肌のトラブルが発生します。
夏にたくさん汗をかいた方は、汗と一緒に老廃物だけでなく、肌の栄養を含んだ潤いも失っています。そのため、肌には栄養が不足してしまい、シミ・シワの原因となります。この潤いは排便にも関与していて、潤いが不足することで便秘になり、そのために、にきび等のお肌の荒れ、炎症などを引き起こします。さらに汗と一緒に“気”(簡単中医学の気を参照して下さい)も一緒に失ってしまうので体が疲れやすくなり、この“気”の防御作用も下がるため、皮膚のかゆみや炎症などのトラブルが繰り返し出やすくなります。
⁂お肌のトラブル改善方法⁂
① 便秘がちで、お顔に炎症が出てしまう時
“清営顆粒(せいえいかりゅう)”がお勧めです。大黄(だいおう)や牡丹皮(ぼたんぴ)などが配合されているので便を出して熱を下げていきます。
② 便秘されない方で痒みや炎症がある方
金銀花(きんぎんか)・紫花地丁(しかじちょう)・野菊花(のぎくか)などを使います。軽いお花類ですので体が冷え症の方でも冷やしすぎず使いやすいです。
③ 乾燥がひどい方
沙棘(サージ)がお勧めです。オイル性のβ-カロチンやビタミンEを含むのでお肌の潤いを補います。又 抗炎症作用、抗酸化作用が期待できるのでお肌の修復にも使います。
このサージの入った黄色いクリーム “セ・サージ”は真珠や刺五加・桑白皮も入っておりお肌の保湿・皮膚の活性化に働きかけます。
もともと皮膚トラブルをお持ちの方は、よく季節の変わり目に症状が出やすくなります。症状が出てしまうと元に戻るのに時間がかかるので早めに対処される事をおすすめします。