『膀胱炎』

筆者;漢方サロンこころ 川那辺 貴弘

 急におしっこが出にくくなったり、陰部に違和感が出る『膀胱炎』。特に夏は雑菌が繁殖しやすいため、症状を訴える方が増えます。今回は『膀胱炎』についてお話いたします。

 

 

膀胱炎とは?

 雑菌が尿道から体の中に入り、尿を貯留する膀胱で炎症を起こす事で膀胱炎が発症します。症状はおしっこがでにくく残尿感を感じたり、陰部のかゆみや違和感、血尿などさまざまです。人によっては菌がいなくても陰部に違和感やかゆみを感じてしまう方もいらっしゃいます。

 

膀胱炎の対処法

 店頭でよく相談されるのが『おしっこが出にくく残尿感がある』という症状と『陰部の違和感・かゆみ』という症状の2つです。おしっこが出にくくなる方には『猪苓湯』(ちょれいとう)や『五苓散』(ごれいさん)がございます。またおしっこが濁ったり、痛みがある、違和感やかゆみがある方には『瀉火利湿顆粒利』(しゃかりしつかりゅう)がございます。

両方の症状がある方には炎症を鎮める『瀉火利湿顆粒利湿』がおすすめです。

 

菌がいないのに違和感がある

 『病院に行ったが菌がいないから薬を出してもらえなかった』という方が店頭でとても多く見られます。原因は不明ですが、やはり『陰部の違和感・かゆみ』という症状なので『瀉火利湿顆粒利湿』がおすすめです。

 

膀胱炎を予防する

 頻繁に膀胱炎を起こす方はまず陰部を清潔に保つことが大切です。また過労や睡眠不足が続くと免疫力が低下してしまい膀胱炎になりやすくなってしまうので休息も十分に取りましょう。