『月経について』
(筆者:柳父 憲子)
月経について悩んでいらっしゃる女性は多いかと思います。その月経は中医学では肝・腎と主に関係があります。
月経についてお悩みの女性が多いかと思います。 今回はその月経について、いろいろな要素と関連してきますが、肝・腎からみていきます。
正常の月経周期は25~38日程度。月経が続く期間(月経持続日数)は3~7日間程度。経血量 は1回の月経で50~180mlとされています。 また月経時に頭痛・腹痛などの症状があってもそれほど負担にならない程度を正常とします。 また、初潮は10歳から14歳に始まるのが一般的で、平均閉経年齢はだいたい50歳位です。
中医学では、月経は色々な臓器と関係がありますが、特に “肝・腎” と関係が深いのです。まず、“腎”ですが、こちらは西洋医学の“腎臓“だけではなく ”副腎“や”泌尿器“・”生殖器“などもここに含まれます。子宮も生殖器に属しこちらを胞宮(ほうきゅう)、女子胞(じょしほう)、血室(けっしつ)ともいい妊娠・分娩・月経に関係します。また腎は 成長(生長)・発育・生殖や老化と密接に関係しており、脳や副腎、生殖器のホルモンもここに属します。
月経は色々な種類の女性ホルモンや脳からのホルモンによって調節されており、年齢とも関係しますが、月経のトラブルの場合には腎をかんがえることもあります。
また、“肝”についてですが、西洋医学でも“肝臓”は血液を貯蔵しており、女性は月経によって毎月血液を外に出していますので少なくなる傾向にあります。そうすると中医学でいう“肝”の症状;イライラしやすいなどの自律神経症状、爪が割れやすいなどが現れやすくなります。
また、“肝腎同源(かんじんどうげん)”と言われており、肝血が不足すると “腎” であるところのホルモンのバランスや血行が悪くなり、月経不順になりやすくなります。
また、中医学では 女性は7年ごとに考えていきます。
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7歳・・永久歯が生え、頭髪の伸びる速度が高まる
14歳・・月経がはじまり、妊娠が可能となる
21歳・・女性としての成熟期の始まり
28歳・・身体機能のピーク
35歳・・肌や髪が衰え始める
42歳・・顔がやつれ、白髪が増える
49歳・・閉経が近づき、妊娠能力を失う
昔は平均寿命も短かったので49歳までしかありませんが、個人差はあるものの現代でもだいたいこれにそっています。