筆者:川那辺 貴弘
以前にもクールビズという事でお話はいたしましたが、やはり怖い症状なので再び熱中症についてお話したいと思います。
今年は早くも5月に熱中症で救急車によって搬送された方がいらっしゃいます。地球温暖化が進み、日本も熱帯気候になりつつあります。環境が変わってしまったので夏の過ごし方を考えておかないと夏バテや熱中症になる可能性が高まります。
生活する上での注意点
『睡眠をよくとる』
睡眠不足になると自律神経が乱れてしまいます。自律神経は『胃腸』や『汗腺』など夏バテや熱中症予防に重要な部位を調節しています。『胃腸』が乱れてしまうと食べ物から栄養が吸収できなくなります。また汗腺は体温の調節に大切な役割を果たしていますが、汗腺がうまく働かないと発汗過多で脱水症状になったり、逆に発汗が出来ずに内側に熱がこもって熱中症になってしまいます。
寝苦しい夜も多いかと思いますが、冷房を上手に使い睡眠をよくとりましょう。
『食事に気をつける』
三食食べていると思っていても、暑ければ食傷気味になりあっさりしたものを食べてしまいます。ただでさえ暑くて消耗している所にあっさりした食事で栄養が不足してしまうと夏バテや熱中症になりやすくなります。また冷たい食べ物の摂りすぎも胃腸を傷めてしまうので注意が必要です。
少しづつでも良いので冷たい食べ物ではなく火の通った温かい食事をとるように心掛けましょう。
おすすめの漢方
『麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)』
すでにご存じの方も多いかと思いますが、元気にする『人参』と発汗で失った潤いを『麦門冬』と『五味子』で取り戻す暑い夏にうってつけの漢方です。激しいスポーツをされる方は一年を通して使う方もいらっしゃいます。中国では点滴や栄養ドリンクと幅広く使われている漢方です。顆粒状で携帯にも便利なので一度試してみてはいかがでしょうか?
『星火亀鹿仙(せいかきろくせん)』
こちらは鹿茸や亀板、スッポンと滋養力が強い生薬がたくさん入っています。また、西洋人参も加わり、暑い夏場を乗り切るにはピッタリな漢方です。はちみつも入っているので割と飲みやすい味となっています。
『星火牛黄清心丸(せいかごおうせいしんがん)』
補気の王様の人参と強力な清熱の牛黄の組み合わせなので、夏バテや熱中症には特におすすめです。疲れがたまってしまった時やいざという時にも常備しておくととても心強いですよ。
『勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)』
こちらは暑さによる食欲不振にピッタリの漢方で食欲を増すだけでなく、全身倦怠を改善もしてくれます。またつい冷たいものをとりすぎた時の下痢にも使えるのでこの時期に常備しておくととても助かります。
暑い夏は涼しいエアコンの下でだけ過ごすことはできません。暑さとできるだけうまく付き合えるかになります。そのためには睡眠や食事などを少し工夫するだけで快適に過ごせます。夏に自信のない方はお気軽にご相談くださいませ。