今年は夏の異常な暑さの上に、秋に入って急に寒くなったり熱くなったりと寒暖差が激しく、
体調不良を感じている方が多いようです。
この時期、過ごしやすい日も増えているのに、「身体がだるい」「食欲がない」「良く眠れない」などの症状を感じている方、もしかしてそれは『秋バテ』かもしれません。
『秋バテ』とは、夏が終わり、季節の変わり目の寒暖差や気圧の変動による自律神経の乱れや、夏の疲れなどが原因で起こる、様々な不調のことです。日照時間が短くなることにより、幸せホルモンである「セロトニン」が減ることも原因の一つと言われています。
倦怠感や頭痛、めまい、不眠、食欲不振、腹痛、下痢、肩こり、憂うつなど症状は様々です。
また、鼻水やくしゃみなどの症状がでる『寒暖差アレルギー』も、いわゆるアレルギーとは違い、気温差による自律神経の乱れが原因と言われています。
このように夏バテよりも症状が様々で、良い季節なのに「なぜ自分だけ・・・」と一人で悩んでいる方も少なくありません。
このような自律神経の乱れなど体調不良を放置していると、免疫力の低下やホルモンバランスの乱れを招き、他の病気を引き起こす原因にもなるため、早めの対策をおすすめします。
対策として、バランスの良い食事、軽く汗をかくような運動、十分な睡眠など規則正しい生活を心がけることが大切です。これを機会にぜひ自分の生活習慣を見直してみましょう。
なるべく温かいものを食べる、お風呂にゆっくり浸かる、カーディガンや上着で室内外との温度差を調節するなど、身体を温め冷やさないようにすることも大事です。
漢方では、周りの環境の変化についていけず、体調を崩しやすい体質は「気」の不足を主な原因とし、「気」を補うものを中心に使用します。
特に朝鮮人参は気を補う力が高く、胃腸機能を高め、自律神経を整えると言われています。
漢方薬は、実はこのように検査では出ない不定愁訴を得意分野として、良い効果のあるものが多いです。
漢方で元気を取り戻し、食欲の秋、スポーツの秋を楽しんでください。