ウォームビズ~漢方篇~ 気になる症状
2011/11/7(筆者:川那辺 貴弘)
いよいよ冬を迎えるにあたり冬支度はもうすみましたか?
寒い冬はいくら準備をしても不安ですよね。
近年は温かいインナーやダウンジャケットを利用する人が増え寒さもしのぎ易くなってきましたが、今年は漢方も広まりそうです。
今回は『冷え』に使う代表的な漢方をご紹介したいと思います。
『手足の冷え』
手足の血流がもともと悪く、寒さで血管が収縮するためさらに冷えがひどくなります。
そんな症状でお困りの方には『婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)』がお勧めです。
主成分の当帰(とうき)は血流を良くしてくれる代表的な生薬です。
さらに黄耆(おうぎ)や党参(とうじん)など温性の生薬が加わり、手や足などの末端の冷えを改善してくれます。
血流の悪い方は、寒くなると皮膚が乾燥して痒くなりやすいのですが、この婦宝当帰膠には乾燥を防ぐ生薬も入っているので乾燥する体質の方にもお勧めです。
『胃腸虚弱の冷え』
胃腸が悪い方は、食べ物からエネルギーをきちんと作りだす事ができないため、体全体が冷えてしまいます。
このように胃腸虚弱の体質で体が冷えてお困りの方は、体を温めながら胃腸を元気にしていく『参馬補腎丸(じんばほじんがん)』がお勧めです。
この『参馬補腎丸』には海馬(かいば)や鹿腎(ろくじん)、鹿茸(ろくじょう)など温める働きが強い動物生薬と人参(にんじん)や茯苓(ぶくりょう)など胃腸を守る生薬がバランスよく配合されています。普段から食欲がない方や血色不良の方はお試ししてみてはいかがでしょうか?
『体力低下・病中病後の冷え』
体の中心から冷えがあり、周りの人に比べ冷えを感じやすい方はしっかりと体を温め、体力を同時に補う『双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)』がお勧めです。
温める生薬は鹿茸(ろくじょう)、蛤かい(ごうかい)と良質な動物生薬を使っています。
また体力を補う生薬も人参(にんじん)や黄耆(おうぎ)、巴戴天(はげきてん)を中心に山薬(さんやく)や枸杞子(くこし)、冬虫夏草(とうちゅうかそう)とこちらも良質でバランスの良い組み合わせとなっています。
こちらは蝋丸(ろうがん)と呼ばれる薬でピンポン球のような蝋(ろう)の中に大事に収まっています。大きさはビー玉ほどの大きさでそれをちぎって数回に分けて服用します。
『着て』『飲んで』温かい冬
これ以外にも体を温める漢方はたくさんございますので、店頭でおスタッフに尋ね下さい。
みなさんが良く知っている『生姜(しょうが)』この生姜入りの商品がこの冬にたくさん出るそうです。
生姜は大昔から漢方の生薬として広く使われていて特に冷えを改善する処方に多く使われています。もちろん食材としてお料理にとして召し上がっていただいても体を温めてくれます。体を冷やすことは万病のもとです。
『着て』『飲んで』温かい冬をお過ごしください。