『夏風邪~2012~』

2012/8/10(筆者:川那辺 貴弘)

暑い夏についつい冷房を強くしすぎたり、冷たい飲食物で身体を冷やしすぎてしまい気がついたら夏風邪に。お腹が下痢気味、悪寒や鼻水、倦怠感でお困りの方は漢方で夏風邪を克服してみませんか?

暑い外気に対して涼の取り方を間違えてしまうと引いてしまう『夏風邪』。冷房や冷たい飲食などで体が冷えすぎてしまうと様々な症状を引き起こしてしまいます。

 

1『身体の外が冷えてしまう』

冷風に長く身体をあてていると、表面は冷えてしまい、熱を上手に放出出来なくなります。この場合外側は冷えて悪寒や薄い鼻水、さらに頭痛やくしゃみなどが出て、内側の熱は放出できないので煩悶してしまう場合がございます。

こんな時は勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)や衛益顆粒(えいえきかりゅう)がお勧めです。また出来るだけ身体の表面は冷やしすぎないようにしましょう。

 

2『身体の内が冷えてしまう』

冷たい飲食を過剰に取ってしまうと胃腸が冷えてしまい、消化不良や下痢を引き起こします。更に長引くようだと食事からエネルギーが補給できずに疲れやすくなります。

こんな時は健脾顆粒(けんぴかりゅう)や健胃顆粒(けんいかりゅう)、勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)がお勧めです。食事でも生姜(しょうが)を薬味として使ってみたり、桂皮(けいひ)をお料理に加えるのも効果的です。

 

3『エアコンや扇風機の風で喉を傷めてしまう』

とても相談が多いのが夏場の喉の症状。人の体は急激な変化には弱くエアコンなどの乾いた風で喉の表面が乾燥して荒れやすくなっています。このような症状でお困りの方には潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)がお勧めです。冷房による乾いた空気には注意しましょう。

夏は気温と湿度が高くなり体調管理も難しくなります。涼を取らないわけにはいきませんが適温で過ごすのは難しいですね。体調を崩しやすい方はお早めにご相談下さい。