秋の風邪予防

2012/9/22(筆者:川那辺 貴弘)

気温も涼しくなり、過ごしやすい日が続く秋。しかし、夏のダメージを引きずっていたり、朝夕の寒暖の差で体が冷えていたりすると、風邪をひきやすくなります。特に湿度が徐々に下がるので、のどが痛み易くなり、不快な咳がなかなか治らない方が増えてきます。

漢方を取り入れた風邪や咳の対処法をお話しいたします。

 

①    夏のダメージ

夏の疲れは秋に胃腸の調子を崩します。食欲の秋と言いますが、秋に食欲不振になる方が少なくありません。そんな時は『星火健胃顆粒(せいかけんいかりゅう)』がお勧めです。胃の調子が落ちていると思ったら暴飲暴食をせず、胃腸にやさしい食事を取るように心がけましょう。

                    

 

②    朝夕の冷え込み

気温が下がり日中は過ごし易いのですが、急な天気の変化や朝夕の冷え込みで気づいたら風邪をひいてしまった。そんな経験をした方も多いと思います。体は急な変化に弱く、温度や湿度、気圧の変化に影響されます。元気な方でも過労やストレス、睡眠不足で体力が落ちてしまうと風邪をひいてしまいます。そんな時には『玉屏風散(ぎょくへいふうさん)』がお勧めです。特に温度の変化には注意が必要で、急に冷えた時のために羽織るものを用意するのも良いでしょう。

 

 

③    湿度低下による、のどの痛み

のどの表面は薄い粘液で覆われ、守られています。しかし、秋は湿度が下がり、のどの潤いが少なくなるためのどが荒れやすくなります。そんな時は『潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)』がお勧めです。のどあめもいいですが、梨や林檎も潤い不足を助けてくれます。

 

冬、年末に向けて秋は体の調子を整える為に良い時期です。風邪や咳は油断すると長引いて厄介です。早めに対処しましょう。