緊急事態宣言が次々と解除され、段階的な活動の再開が始まりました。

でも、「感染してしまったらどうしよう」、「また感染が広がるのではないか」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。予防対策としてマスクや消毒、手洗いも大切ですが、何より重要なのは自分の「免疫力」です。

中医学では、「気が充実していれば、病気に侵されにくい」という言葉がありますが、特にからだの表面でウィルスなどの邪気の侵入を防いでいる「気」を「衛気」といいます。免疫力を高めるためには、この「衛気」を充実することが重要です。

「衛気」を充実するために、中医学では「玉屏風散」という漢方薬を使います。名前の通り、「玉の屏風のように、敵の侵入を防ぐ」お薬です。日本では、「衛益顆粒」という名前で発売されています。

 

また、「衛気」の生成には、「脾」「肺」「腎」が関係しています。それぞれ気になる症状がある方は、これらの臓器へのケアも大切です。

「肺」のケア

「肺」は「気」を生成する臓器の一つで、気を全身に巡らせる働きもあります。特に、風邪をひきやすい、のどが痛くなりやすい、喘息など呼吸器系が弱い方は、以下がおすすめです。                                                     iskra5.iskraeiekikaryus         

*食材

 白キクラゲ、白ごま、きのこ類、大根、ねぎ、白菜、はちみつ、豆乳など        

*漢方薬・健康食品

 衛益顆粒、麦味参顆粒、補中益気湯、ゆり根含有食品

 

「脾」のケア

「脾」は消化吸収を主どります「気」を養うためには、栄養を充分にとることが大切ですが、「脾」の機能が低下していると、栄養の消化・吸収が充分にできません。下痢しやすい、食欲がない、お腹が張りやすいなど、消化器系が弱い方は、以下がおすすめです。 

*食材 

大豆食品、米、かぼちゃ、とうもろこ し、山芋、しそ、山椒、生姜などイスクラ補中丸T

*漢方薬

補中益気湯、健胃顆粒、健脾散エキス顆粒、心脾顆粒など

 

「腎」のケア

「腎」は泌尿器系だけでなく、成長、発育、老化、生殖などに関係します。「五造」の基本で、「気」を作るとともに蓄えるためにも重要な臓器です。中医学では老化予防のためにも「腎」の機能を高める漢方薬を使います。日頃から疲れやすい、泌尿器系が弱い、アレルギーがある、足腰が弱い、耳鳴り・難聴などの症状がある方は、以下の食材・漢方薬がおすすめです。                                                                                iskra70_iskrasoryosanjyogan

*食材

山芋、黒ゴマ、くるみ、クコの実、えび、にらなど

*漢方薬・健康食品

八仙丸、双料参茸丸、参馬補腎丸、亀板含有食品、冬虫夏草など

 

前回の記事でもお伝えしましたが、「瘀血」(血液の滞り)体質の方は、病気が重症化する傾向にあり、瘀血対策も重要です。肩こり、手先や足先の冷え、静脈瘤、高血圧、糖尿病の方は、日頃から血液循環を改善する(活血)対策をおすすめします。

*食材

 ねぎ、玉ねぎ、緑黄色野菜、青魚、黒豆、黒ゴマ、納豆など                                    イスクラ冠元顆粒

*漢方薬・健康食品

 冠元顆粒、血府逐瘀丸、地竜

 

ストレス対策も免疫力を高めるためには重要です。
ぜひご相談ください。