最近、「運動不足で体重が増えてしまった」、「もうすぐ検診があるが、血糖値やコレステロールが心配。。」という声をよく聞きます。ダイエットというと、食事を減らすことを考えがちですが、栄養不足になると代謝が悪くなる上、ホルモンにも影響し、心も不安定になるためおすすめできません。
まずは自分の体質を知ることから。体質によって対策を変えることが、効果的な結果を得るためにはとても重要です。
体重が増えやすい原因や体質は様々ありますが、日本人に多いのは以下の4つのタイプです。
①「むくみ」タイプ
このタイプの方は次のような症状が特徴です。
□むくみやすい □水太り □軟便、下痢しやすい □からだが重く、だるい □お腹がぽちゃぼちゃする
□舌の苔が厚く白い
新陳代謝が悪く、「痰湿(体の中の余分な水分や脂肪)」が体に溜まっている状態。
このタイプの方は、水分代謝を良くするとともに、胃腸の機能を高めることが必要です。味の濃いものや生もの、冷たいものは控えめに。汗をかく運動や入浴もおすすめです。
・おすすめの食材:きのこ類、きゅうり、冬瓜、もやし、山芋、昆布、わかめ、小豆
・おすすめの漢方薬:防已黄耆湯、香砂六君子湯など
②「ストレス」タイプ
家にずっといることでストレスがたまり、ついつい甘いものなどを食べ過ぎてしまったという方もいらっしゃるのでは?このタイプは、以下のような症状が特徴です。
□イライラしやすく、つい食べ過ぎてしまう □ストレスが多い □自律神経系が弱い
□胃やお腹が張り、ゲップやガスが多い □生理不順、生理前に胸が張る
ストレスにより「気」の流れが悪くなると、「血」や「水」も停滞し、老廃物が溜まりやすくなります。このタイプは、気の流れを良くしたり、気の流れに関係する「肝」の機能を高めることが必要です。ストレッチやアロマ、深呼吸などリラックスする時間を作るようにしましょう。
・おすすめの食材:セロリ、みかん、ミント、ジャスミン茶、ブルーベリー、クコの実、レバー、刺五加
・おすすめの漢方薬:逍遥顆粒、加味逍遥散、開気丸
③「血液ドロドロ(瘀血)」タイプ
□リンゴ型肥満 □高血圧、動脈硬化、高脂血症 □肩こり、頭痛 □クマができやすい、シミが多い
□唇や舌の色が暗い □生理痛、経血にレバー状の塊が混じる
血液は栄養を届けるだけでなく、老廃物を運び出す役目もしています。血液の流れが悪くなると排泄が悪くなり、余分なものが溜まりやすくなります。
このタイプの方は、血液の流れを改善することが必要です。こまめな運動や入浴がおすすめです。
・おすすめの食材:いわし、サバ、ネギ、らっきょう、ほうれん草、黒ゴマ、田七
・おすすめの漢方薬:防風通聖散、冠元顆粒など。
④「気血不足」タイプ
□食べなくても太る □下半身太り □疲れやすい、風邪をひきやすい □冷えやすい
□生理が遅れがち、経血が少ない
「気」(エネルギー)や「血」が不足して、代謝が悪くなっている状態。
このタイプの方は、激しい運動や無理なダイエットは禁物。バランスの良い食事や睡眠をしっかりとり、「気」や「血」を増やことが必要です。
・おすすめの食材:肉や卵などのたんぱく質、人参、かぼちゃ、山芋、ほうれん草、ひじき、クコの実、朝鮮人参
・おすすめの漢方薬:補中益気湯、十全大補湯、婦宝当帰膠
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
中国では、「柳茶」というお茶があり、家畜が食べると中々太れないことからダイエットのお茶として使われるようになりました。バラ科の植物で、葉の形が柳の葉に似ていることからこの名前がつけられました。
日本では、「三爽茶」という名前で発売されていて、手軽に飲めるお茶としておすすめです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
太りにくい体質をつくるためには、以下、生活習慣に気をつけることも大切です。
*食べる順番は、「野菜」→「タンパク質」→「糖質」
*納豆やヨーグルトなど発酵食品を取り入れる(腸内細菌ヤセ菌を増やす)
*朝一番に白湯を飲む(お腹を温める)
*甘いもの(白砂糖)は控えめに
*夜の食事は吸収されやすいので、特に夕食の糖質は少なめに。
*睡眠は充分にとる(7時間が理想)
*寝る3時間前には夕食を終える
*プチ断食(例えば一食を青汁だけにする。免疫力を高めるためにもおすすめ)
*ジョギングなどの有酸素運動をする前に、しっかり筋肉をつけて行うと効率的です
・・・詳しくは、ぜひご相談ください(^^)/