最近、子どもが朝どうしても起きられず、学校に行けなくなり困っているという相談を受けます。起きられないイラスト|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」

不登校の原因は、いじめや先生との関係、発達障害など様々ありますが、別にそうした理由も思い当たらず、とにかくだるくて起きられないというのです。

このような場合、脳の栄養不足も原因の一つとして言われています。脳の中では、100種類以上の神経伝達物質が作られ、やる気やイライラを抑えるなど様々な感情を伝達しています。

もし、脳が栄養不足、エネルギー不足の場合、こうした伝達物質が不足するため、感情が表せない、感情のコントロールができない、集中力がない、無気力になるなどの症状が出てきます。こんな時に、どんな優しい声をかけても、頭に入らず、かえって責められていると感じ、悪循環に陥ることもあります。

 

では、なぜ栄養不足になるのでしょう?一つは胃腸が弱いために栄養を充分に吸収できず、貧血になったり血流が悪くなったりすることが考えられます。また、野菜などの食品のミネラル不足など栄養価が低下しているとも言われ、冷凍食品やカット野菜ではさらに低下します。

まずは、食生活の改善が必要です。脳の栄養には糖だけでなく、タンパク質やミネラル、ビタミンB群をしっかり摂ることが大事です。朝からジュースや菓子パンなど単糖類の過剰接種は、血糖値をコントロールできなくなり、インスリンが大量に放出され「低血糖」の原因となるので注意が必要です。「低血糖」も疲労感や朝起きられない原因の一つになります。

 

漢方では、胃腸が弱い場合は胃腸機能を高めるもの、睡眠障害や血液不足の場合には血液を補うもの、低血圧には気を高めるもの、自律神経系が弱い場合には、柴胡などが入った処方を使います。栄養補給のために牡蠣などの栄養補助食品などを使用する場合もあります。

また、体の元気は「腎」から生じるので、腎を補うものも有効です。

近年、子どもの数は減っているのに、不登校の児童の数は年々増えています。不登校からそのままひきこもりとなり長期化するケースも多く、なにより早期の対応が大切です。

ぜひ、一度ご相談ください。

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