『更年期障害』
(筆者:柳父 憲子)
“婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)”・・・”当帰”という生薬が約70%はいっています。 この当帰は中国では『女性の宝』 とされ、血のめぐりを良くし、体を温め体力をつけます。頭痛・肩こり・貧血・めまい・のぼせ・耳鳴りなどの症状にもつかいます。
“イスクラ逍遥丸(しょうようがん)”・・・おもに、精神不安などの神経症状、不眠症 月経不順に使います。 これらの症状は中医学では気滞(きたい)といい気のめぐりをよくする逍遥丸には理気薬(りきやく)が入っています。ちなみに”逍遥”とは元々、『気のおもむくままに歩いて楽しむ』という意味があり、今でいえば『リラックスする』 ということです。
“ビタエックス”・・・豚由来の胎盤製剤(プラセンタ)で西洋医学でも良く処方されますが、胎盤は乳腺や子宮、卵巣の発育を促進します。中国医学では“紫河車(しかしゃ)”という人の胎盤を使用していました。これは滋養強壮効果もあるので疲れやすい方に使います。現在は人の胎盤は使えないので、豚の胎盤を使用しています。
“天王補心丹(てんのうほしんたん)”・・・不眠・不安感・肩こり・息切れ・動悸・口渇・便秘などの症状に使用します。 【心(しん)は神を主る(心は神に通ず)】 とされ “心”は『精神』の中枢ですべての生命活動は “心”により統率されていると考えられています。この “心”が病変を生じると 動悸・不眠・健忘・胸苦しさや精神状態の乱れが現れてきます。
“杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)”・・・顔・手足のほてり・のぼせ・めまい・疲れ目・むくみなどに使います。
これには“腎”を整える生薬と“抗菊花(こうきくか)”と“枸杞子(くこし)”という特に目の症状に使える生薬の組合せで出来ています。
ビタエックス・天王補心丹・杞菊地黄丸 は 全て “補腎薬”で ”腎虚(じんきょ)”と呼ばれる加齢や疲労などにより ”腎”の力が不足した状態に使用します。【更年期障害】かな??とお悩みの方、もしくは 症状が出るのが不安な方はご相談下さい。
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