基礎体温を測る
執筆者:同仁堂薬局 柳父憲子
女性は月経周期により“基礎体温”が変化します。 正しい測り方は、目覚めてすぐに体温計を舌下(舌の下)にいれて測ります。 できるだけ動き出して体温が変化してしまう前の安静状態で測定します。 毎日同じ時間に測り同一条件にするのがBESTです。
もし同じ時間に測れないときはできるだけ起きてすぐに体温を測り、それを記入しておけばいつもと体温が違っても参考になります。また、『服用中の薬』や『風邪をひいた』・A『お酒を飲みすぎ』などでも体温は変化します。それらの条件も考慮に入れた方がいいので、メモ書きで記入しておくと後からでも、『ここの体温が上がったのは風邪のせいだ』とわかりやすくなります。
基礎体温を測るメリットは
① 生理が来る時期がわかる。
② 排卵しているかわかる。(妊娠しやすい時期がわかる)
③ ご自身の生理のバイオリズムとホルモンの状態がわかるのでお肌の調子や便の状態、感情の起伏も連動していることが多いので管理しやすくなる。
④ バイオリズムに合わせてダイエットしやすい時期がわかる。
などなどあります。
卵巣から排卵をしますが、通常卵巣は左右2つありどちらからか卵子を1つ排卵します。今回右から出たから次は必ず左!!というわけではなく、右右と続くこともあれば、左右と出ることもあります。
体温計は女性用の基礎体温計という、36.00℃(少数以下2桁)までわかるものを使用します。水銀のものから電子体温計、データーをそのまま保存できるもの、パソコンにデーターを飛ばせるものなどなど種類が増えています。
これらの基礎体温計は舌下で測ります。舌下で測るのは体内の深部温度により近いので脇の下よりもより正確な体温に近いのです。
ホルモンバランスによりお肌や感情などが影響を受けやすくなります。基礎体温を測り、ご自分の体調をチェック! 美容や健康の維持の目安になり、妊娠したい方にもお勧めです。